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表題(例;①酸塩基の学習)の上のイメージ図をクリックすると詳細が出ます。

①酸塩基の学習 ②酸塩基の定義と量的関係 ③pHと滴定曲線
やはり、大学が問いたいのは、滴定だと思います。酸塩基反応を利用して、定量できることがきちんと身についているかだと思います。
もちろん、酸や塩基の定義、pHの計算、塩の液性も重要ですが、それらを理解していなければ酸塩基滴定は理解できないので、滴定を復習するなかでそれらを再確認するのもひとつの手法だと思います。
酸や塩基の定義には様々なものがあります。私のお爺ちゃんは、『すっぱいものが酸、すっぱさを打ち消すものが塩基(アルカリ)』と教えてくれました(*'▽')。これもまた、ひとつの定義といえるでしょう。皆さんが身に付けるのはブレンステッド・ローリーの定義ですが、これを身に付けるからこそ、中和滴定の量的な計算が可能となるわけですね。 pHの計算は、実に単純なものです。水素イオン濃度の対数を求めればよく、その絶対値がpHの値です。酸や塩基の強弱はpHによって表せますし、pHの計算が出来れば、滴定曲線を描くことも出来ます。pHの計算式を身に付けると同時に、代表的な酸塩基滴定(「弱酸-強塩基滴定」など)について、その滴定曲線の形状も把握しておきましょう。

④塩の液性と指示薬の選択 ➄標準的な滴定の手順 ⑥逆滴定
塩の液性は、ただ判別できるだけでなく、その理由(加水分解)もきちんと述べられるようにしておきましょう。中和滴定の終点の液性は中性とは限りません。中和点では塩が生成していますが、塩の液性は様々だからです。すなわち、塩の液性が判別できないと、中和点での液性を判定できません。中和点での液性を判定できないと、その滴定においてどのような指示薬を用いればよいのかを決定できなくなってしまいます。授業で行った解説
指示薬ブルーマローティー    
皆さんは、酢酸を水酸化ナトリウム水溶液を使って滴定する・・・という、標準的な滴定の手順を述べられますか?水酸化ナトリウム水溶液を用いるということは、水酸化ナトリウム水溶液を調製するということですが、同水溶液は正確な濃度には調製できません。よって、滴定に用いる前に、同水溶液を滴定するという手順が必要になります。この手順は、過マンガン酸カリウム水溶液を用いた酸化還元滴定などでも同様です。ペットボトルつぶし さて、いよいよ、具体的な滴定に触れていきましょう。私達が納得しておかなければならない滴定は、左記の標準的な滴定ばかりではありません。たとえば、左記のような手法では、気体状態である酸や塩基、また、反応に時間がかかる固体の滴定(定量)はかなり困難です。
気体や固体の定量には、逆滴定が活躍します。逆滴定という用語はとらえようがありませんね。残余滴定(残ったものを滴定する)というイメージが納得しやすいかも知れません。
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