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表題(例;F塩基性気体の逆滴定)の上のイメージ図をクリックすると詳細が出ます。

F塩基性気体の逆滴定 G酸性気体の逆滴定 H二段滴定のパターン
アンモニア(塩基性気体)の定量は、単にアンモニアの定量にとどまらず、(前項で触れていますが)窒素肥料の定量や食品中のたんぱく質の定量などに応用されています。ですから、単に逆滴定の計算ができるばかりではなく、応用例についての知見をもっておくことも大切でしょう。ちなみに、指示薬の選択は、ちょっと難しいかもしれませんが、難関校の入試では問われると覚悟すべきだと思います。 二酸化炭素(酸性気体)の定量は、空気の組成などを調べることなどに役に立ち、入試化学でも頻出の事柄です。前項のアンモニアと同様、気体の定量となるわけですから、逆滴定が用いられます。これもまた、指示薬の選択は、ちょっと難しいかもしれませんが、難関校の入試では問われると覚悟すべきだと思います。余裕があるときで良いので、読んでおいてくださいね。 二段滴定の一つの目的は、水酸化ナトリウムNaOHがどれほどの二酸化炭素CO2を吸収してしまったかを定量することにあります。NaOHがCO2を吸収すると、『NaOH-Na2CO3
混合水溶液』を経て『Na2CO3水溶液』に、さらに『Na2CO3-NaHCO3混合水溶液』にと変わっていきます。つまり、この3つのパターンがあると言えます。その3つを対比して整理出来ておくと(難しいけど)最高なのですが('◇')ゞ。

INa2CO3水溶液の二段滴定 JNaOH-Na2CO3混合水溶液の滴定 K滴定で用いるガラス器具
前項で述べた3パターンのうち、最も簡単に理解できるのが、この『Na2CO3水溶液』の二段滴定です。整理が終了してみると、実に簡単な結果が目の前に現れます。フェノールフタレインP.P.の変色まで(前半)に用いた塩酸と、それ以降メチルオレンジM.O.の変色まで(後半)に用いた塩酸の量が等しければ、それはNa2CO3水溶液の滴定であり、それぞれで用いた塩酸の物質量こそが、Na2CO3の物質量なのです。 前々項で述べた3パターンのうち、難関校においてもっとも出題頻度が高いのが、この『NaOH-Na2CO3混合水溶液』の二段滴定です。整理してみると、実に簡単な結果が現れます。P.P.の変色までに用いた塩酸と、それ以降M.O.の変色までに用いた塩酸の量が、前半の方が多ければ、それはNaOH-Na2CO3混合水溶液の滴定であり、それぞれで用いた塩酸の物質量から、簡単にNaOHとNa2CO3の物質量が求まってしまいます(詳細を参照)。 最後に、実験に用いるガラス器具を確認しましょう。ホールピペット、ビュレット、メスフラスコ、コニカルビーカーの4つです。これらは、それぞれがある使用目的のためにつくられたガラス器具です。実験に用いる前には、まず洗い、さらにすすいでから用います。ホールピペットやビュレットは濃度が命のガラス器具ですから、必ずこれからはかりととる溶液ですすいでから用います。この操作をともあらいといいます。メスフラスコとメスシリンダー
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