I 水素は、元々、水素原子間の結合に極性がありません。二酸化炭素は、炭素と酸素原子間の結合に極性がありますが、これらの結合がもつ極性は、二酸化炭素分子の形状から、互いにうち消され、分子全体としては、二酸化炭素は極性をもたないことになります。 |
J 塩化水素やフッ化水素のように、異なった2つの原子からなる2原子分子では、その結合にも、分子全体としても、極性があります。水やアンモニアでは、複数の結合に極性がありますが、それらの分子の形状から、それの極性は互いに打ち消されることはなく、分子全体としても極性をもちます。 |
K 多くの水素化合物について、その沸点を比較すると、どのような分子がより強い分子間力をもつか、その概略が見えてきます。そして、その結果から、水、アンモニア、フッ化水素などには、他の分子間には観察されない強い分子間が働いていることに気が付くことになります。そして、その強い分子間力を、私達は『水素結合』と呼んでいます。 |